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プロジェクト紹介

緩歩動物の分布に関する生物地理学的、生態学的研究

関東南部の市街地、山地および離島における緩歩動物(クマムシ類)の分布状況を調査し、生物系統地理学的および生態学的な特徴について解析する。

プロジェクト期間

2017年度プロジェクト [ 2016年度〜継続中 ]

目的

緩歩動物(クマムシ類)の分布に関する生物地理学的、生態学的な研究の一環として、関東南部の市街地と山地森林、離島における分布を調査・比較しその分布特性を解析する。これを鈴木とともに遂行する者としてプリマス大学生物学部(Plymouth University, School of Biological Sciences)に所属する学部学生Luke Heard君を予定する。同君は、大学から半年間の在外研究の機会(2017年3月から8月まで)が与えられており、日本におけるクマムシ類の生態学的研究をテーマとして希望している。同君を自然科学研究教育センターで受け入れ、この期間中、野外活動(採集、調査)および研究室における観察を行い、一つの論文を完成することを目的の1つとする。

内容

 野外活動として、市街地(日吉キャンパス周辺ほか)、山地および離島(伊豆諸島など)においてコケ(蘚類と地衣類)を採集する。採集地のGPS情報およびコケの生育環境(樹皮、岩、土等)などを記録する。研究室に持ち帰ったコケを水に浸し、実体顕微鏡下でクマムシ類を取り出す。試料の一部をDNA解析用にエタノール中に保存する。光学顕微鏡観察用の標本はスライドガラス上にホイヤー氏液で封入し、微分干渉顕微鏡(Olympus BX50DIC)で観察する。走査型電子顕微鏡用の試料はグルタルアルデヒドあるいはホルムアルデヒドで固定し、さらに四酸化オスミウムで後固定した後、t-ブタノール中で脱水し凍結乾燥する。その試料をアルミ製試料台に貼付け金蒸着して走査型顕微鏡(JEOL JS-6510)により観察する。形態学的観察により種同定を行い、また遺伝子解析(18S, 28S, COI, ITS2領域)による系統推定を行う。これらの情報を基に生物地理学的、生態学的な解析を行い、プリマス大学における Heard君の指導教員Paul Ramsay博士(生態学が専門)と共同で論文として公表する。

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