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2017.10.31自然科学研究教育センター講演会 第40回 終了

日時 2017年10月31日 ( 火 )  16:30〜18:00
会場 日吉キャンパス 来往舎1階シンポジウムスペース
主催 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
内容 日本において気温変化が健康に与える影響の検討
講師 竹内 文乃 慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室 専任講師(医学部)
参加費 無料(申込不要)
対象 学生・教職員・一般

このイベントは終了しました。

講演要旨

 本講演では,気候変動が人々の健康にどのように影響するか,日本に限定して実際に人の集団を観測してわかってきたことをご説明します.私が専門とする疫学(えきがく)では,人の集団を数年から十数年にわたって観察し,気候変動により人の健康に影響が出ているかどうか,いわば個々人の経験・体験としては自覚できない健康影響を,統計学の手法を使って評価していきます.ですので,今回はゲリラ豪雨や暴風雪などによる,いわゆる「災害」として人々に認識されるような影響は除いて考えます.また,気候変動では数十年以上の期間に渡る長期的な気温の上昇と,短期的な寒暖差拡大の両方が問題となりますが,今回は短期的な寒暖差が人の健康にどのように影響するかの評価に焦点を当てます.我々の疫学研究では,札幌,仙台,東京,名古屋,大阪,福岡の6都市における2002年から2007年までの6年間の毎日の死亡数(事故などによる死亡を除く)を毎日の気温の変化と併せて評価し,暑さによって2%,寒さによって3%死亡リスクが高まり,暑さの影響は1-2日,寒さの影響は1週間程度持続して健康に影響することを明らかにしました.なお,気温のほかには人口密度,平均所得,物価,医療従事者数といった要素が健康に影響していることも示されました.

プロフィール

  • ■ 竹内 文乃

    慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室 専任講師(医学部)

    2004年東京大学医学部健康科学・看護学科卒業,2006年同大学院健康科学看護学専攻生物統計学修了,2008年同博士課程中途退学後,同助教,2012年国立環境研究所環境健康研究センター研究員,2014年より現職.

    人の集団を対象として,さまざまな健康リスクの影響を評価し,予防を目指す「疫学」を専門とし,研究手法としては生物統計学が専門です.

    【主な著書】
    藤野善久,近藤尚己,竹内文乃「保健医療従事者のためのマルチレベル分析活用ナビ」(診断と治療社,2013)
    田中司朗,角山雄一,中島裕夫,坂東昌子,一瀬昌嗣,宇野賀津子,口羽文,田栗正隆,竹内文乃,中村清一,樋口敏広,廣田誠子,松田尚樹,真鍋勇一郎「放射線 必須データ32-被ばく影響の根拠」(創元社,2016).


センター主催のシンポジウム・講演会について

当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。聴講の対象も制限はありません。特に指定のない場合、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。

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その場合、本ウェブサイトで告知しますので、事前にご確認下さい。


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〒223-8521 横浜市港北区日吉 4-1-1
Tel: 045-566-1111(直通) 045-563-1111(代表) 内線 33016
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