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2014.12.12自然科学研究教育センター講演会 第30回 終了

日時 2014年12月12日 ( 金 )  16:30〜18:00
会場 慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎1階 シンポジウムスペース
主催 慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
内容 見える化技術で科学する-CT検査(コンピュータ断層撮影法)で遺伝子の働きを探る-
講師 田村 勝 氏 独立行政法人 理化学研究所・バイオリソースセンター開発研究員
参加費 無料 (学生・塾外の方来場歓迎、申込不要)
対象 学生・教職員・一般

このイベントは終了しました。

講演要旨

遺伝子の働きを知ることは、私たちの体がどの様に形作られるのか、また病気の原因などを知る上でとても大切です。遺伝子機能を調べる上で、目的の遺伝子を壊したマウスの異常を解析する遺伝子ノックアウト (KO)法は、非常に強力な手法であり、世界中の研究室で行われています。これまでKOマウスを作製するには1年程度の時間と多くの労力を必要としましたが、最近は約4週間で簡単に出来るようになりました。このことは、遺伝子機能解析の律速段階がKOマウス作製から異常を調べる表現型解析へ切り替わることを意味し、現在、続々と生産されるKOマウスを高速・高詳細、かつ網羅的に解析する手法の開発が望まれています。
 病院で行われているCT検査は、患者さんの症状を把握し、治療方針を決定する上で大きな威力を発揮します。また、CTの技術は自動車部品や工業製品の非破壊検査にも利用され、日々活躍しています。私たちは、この“見える化”技術を生命科学研究分野に応用して新たな遺伝子機能・表現型解析法の開発を行てきました。今回の講演では、これまで不可能であったCTによる心臓や腎臓など軟組織(骨ではない組織)の高精細画像化法や画像解析技術を用いた新しい表現型解析法などを紹介し、遺伝子機能研究の新潮流についてお話ししたいと思います。さて、この“見える化技術”により何処までマウスの体内を見ることが出来るでしょう?乞うご期待。

プロフィール

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    田村 勝 氏

    独立行政法人 理化学研究所・バイオリソースセンター開発研究員

    学歴:
    1998年 総合研究大学院大学 (SOKENDAI)生命科学研究科 遺伝学専攻 修了、博士 (理学) 取得

    職歴:
    1996年日本学術振興会 (JSPS)特別研究員・DC2、
    1998年生物系特定産業技術研究支援センター・研究員、
    1999年 JSPS 特別研究員・PD、
    2002年 科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業 (CREST) 研究員、
    2003年 国立遺伝学研究所 助手、
    2007年、同助教を経て2013年より現職

    専門領域:発生遺伝学
    研究内容:イメージングを駆使したヒト疾患モデルマウスの網羅的表現型解析技術の開発、及び遺伝子量変化と遺伝子発現制御分子メカニズムの遺伝学的解析

    最近の主な学術論文・著書
    ・Tamura M., Amano T. and Shiroishi T.The Hand2 gene dosage effect in developmental defects and human congenital disorders. Current Topicsin DevelopmentalBiology 2014 10: 129-152.
    ・Nabeshima Y., Washida M., Tamura M., Yurugi K., Ohnishi M., Maeno A., St-Arnaud S., Shiroishi T., Razzaque MS., Imura A. and Nabeshima Y. Calpain 1 inhibitor, BDA-410 restores alpha-klothodeficientphenotypes resembling to human aging related syndromes. Scientific Reports, 2014 (in-press)
    ・Kono H., Tamura M., Osada N., Suzuki H., Abe K., Moriwaki K., Ohta K. and Shiroishi T. Prdm9 polymorphism unveils mouse evolutionary tracks. DNA Research 2014 21: 315-326.
    ・Tamura M., Hosoya M., Fujita M., Iida T., Amano T., Maeno A., Kataoka T., Otsuka T., Tanaka S, Tomizawa S. and Shiroishi T. Over-dosage of Hand2 causes limb and heart defects in human chromosomal disorder, partial trisomy distal 4q. Human Molecular Genetics 2013 22: 2471-2481.
    ・Tanaka S., Mizushina Y., Kato Y., Tamura M. and Shiroishi T. Functional conservation of Gsdma cluster genes specifically duplicated in the mouse genome. G3: Genes, Genomes, Genetics 2013 3: 1843-1850.
    ・遺伝子図鑑(国立遺伝学研究所「遺伝子図鑑」編集委員会・編)10-2 動物の品種改良. 悠書館 2013年10月発行
    ・マウス実験の基礎知識 第2版、第5章:マウスの解剖について知ろう. 第6章:マウスの胎仔を見てみよう. Medical Bio 2013年6月発行


センター主催のシンポジウム・講演会について

当センターの活動の一環として、シンポジウム・講演会を年3〜4回程度開催しています。その目的は、多分野にまたがる自然科学の相互理解を深め、研究の推進と教育の質の向上を図ることにあります。参加費は無料です。聴講の対象も制限はありません。特に指定のない場合、事前申込は不要です。ただし、取材の場合は事前に許可を取って下さい。

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